ランニングシューズの選び方について
ランニングシューズについてです。購入する際、何を基準に選びますか?
好きなデザイン、好きなメーカーなどいろいろありますが、今回は目的で選んでみたいと思います。
目的と言っても走るための靴でしょ?ってことになりますよね。まぁその通りではあるのですが、それでは話が終わってしまうので、少し違う切り口で行ってみたいと思います。
ランニングシューズには、レース用とトレーニング用があります。それぞれ走るペースで分かれていて、作りも異なってきます。
大雑把に説明しますが、レース用のシューズは、軽くて柔らかく、自分の動きを邪魔しないものになっています。軽い分、クッションや補強を削っています。
トレーニング用のシューズはその正反対で、重たいけどクッション性や補強がしっかりしています。
トレーニング用のシューズは硬くて捻じれないので、走りづらく感じるかもしれません。ですがそこがメリットで、使いやすい筋肉を使うのではなく、普段使われない筋肉を刺激してくれます。トレーニングでいろいろな筋肉を使うことにより、一番使いやすい筋肉を休ませることができます。一番使いやすい筋肉の、オーバーユースによる故障を防いでくれますし、使える筋肉が増えるのでパフォーマンスアップも期待できます。
また、走るペースで分かれている件ですが、スポーツ用品店やメーカーのホームページには、「キロ6分」とか「キロ4分」とか書かれてます。
これらは、それぐらいのペースで走ることを想定して作ったシューズですよ、というメーカーからの情報です。
概ねトレーニング用のシューズは遅いペースが示されていて、重たいけどクッション性が良いものです。レース用のシューズは速いペースが示されていて、クッションや補強は最低限になっています。
トレーニング用のシューズで速く走る分には問題ありません。
しかしレース用のシューズで、練習をしたりゆっくり走るのはお勧めできません。
理由は以下の二つです。
①速いペースで走れるランナーが、柔らかく走りやすいシューズで練習しても、結局使いやすい筋肉しか使われません。
②脚が十分に鍛えられていないランナー、特にランニングを始めたばかりのランナーは、クッション性も補強も十分ではないシューズで走ると故障してしまうかもしれません。
ランニングシューズは、これらのことを踏まえて選んでください。故障せず効率の良いトレーニングをして、楽しくレースを迎えられるようにしてほしいと思います。その手助けになると嬉しいです。