急性期の処置
捻挫や打撲、とにかくケガをしました、となったときの処置です。
一般的に、安静(rest)、冷却(icing)、圧迫(compression)、挙上(elevation)、支持(support)を行うようにします。頭文字を取ってRICESとよく言われます。
さてこの中で、真っ先にするのはどれでしょうか。
私はずっと冷却だと思っていたのですが、ある体育大学の先生によると、圧迫を真っ先に行うべきとのことでした。理由は、内出血するということは、中で血管が切れているということ。だから圧迫をして、内出血がなるべく小さくなるようにしてあげるべきだ。そんなわけだから圧迫をするのが遅くなると、圧迫そのもののメリットがなくなる。との話でした。
なるほど、納得でした。やみくもにやればいいってものでもないらしいです。
普通のすり傷や切り傷でも最初は圧迫します。皮下の毛細血管が切れて出血しているわけですから、なんというか考えてみると、圧迫が一番最初ってのが自然なのかもしれません。指を切った時に傷口を押さえないで、真っ先に手を挙げる人っていませんよね。
圧迫の方法はいろいろあると思います。一時的に直接手やタオルで圧迫するのも良いでしょうし、包帯のようなもので巻くのもいいと思います。もちろんうっ血するようではいけませんけど。
ちなみにその先生はホワイトテープを使って、足関節の捻挫の対する圧迫の方法を紹介してくれました。
10cm位に切った38mm幅のホワイトテープを何本も使って、外果下部からアキレス腱、踵、第5中足骨あたりまで、テンションをかけながら包み込むように貼っていました。ホワイトテープは伸縮性がないので、うまく貼ってあげると圧迫する効果が得られるそうで、もちろんほかの部位にも応用がきくそうです。そのあと氷水などでガンガン冷やしてあげると内出血が小さく抑えられ、結果として治癒、競技復帰までの期間が短くて済むとのことでした。その先生の子供や学生で実証済みだそうです。
ぜひ私自身で試してみたいんですけどね、幸か不幸か最近捻挫をしていません。