マッサージの強さって・・
マッサージを受ける、気持ちよくっていいですよね。特に疲れた時やスポーツ後の筋肉が張っているときなど最高です。
かなり強めを希望する方もいますよね。「私は硬いから強くないと効かないの」って人、たくさんいます。
そこで質問です、マッサージを受けるとき、どれくらいの強さで刺激してもらいますか?
実はこの刺激って強くないほうが良いんです。さらに言えば強いと悪影響しかありません。これからお話しいたします。
まず、体の反応についてですが、強い刺激を受けて組織が壊れたら、それに負けないように体が変化していきます。強い刺激を受けたら、その刺激に耐えられる体になろうとします。
筋トレで筋肉が壊れたら、より強い力を発揮できるように変化してくれます。
ところがマッサージで壊れたら、その衝撃に耐えられるように硬くなろうとします。筋トレで壊れたときとは違う反応をします。
なんとなくお分かりいただけますか?要するに強い刺激を受ければ受けるほど、体はどんどん硬くなってしまいます。
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以前勤めていたところに来た強刺激希望のクライアントは、半年の間でどんどん固くなり、本当にがちがちになってしまいました。上司は希望されているからってことで強刺激にゴーサインを出しておりましたが、正直いいのかな?という気持ちとクライアントに対して申し訳ない気持ちで施術しておりました。
いやまぁ、もっとうまい人は強刺激をしてもしっかり効果が上がったり、揉み返しが出なかったり、なのかもしれませんけど。
「強くないと効いた感じがしないし気持ちよくないから」と慰安目的で強さを求めるのは構わないのですが、決して体に良いことはありません。時間を使って、お金を払って、自分の体を壊している、と考えてほしいと思います。
ちなみに強い刺激をしてもらって楽になった気がしても、深層の筋の血流量にはほとんど影響がないことが分かっています。超音波の血流測定器で測ったものをなにかのテレビ番組で公開していました。
これはあくまで私の意見ですが、適度な刺激はちょっと物足りない程度の刺激だと思っています。まあ私自身があまり強く刺激されることが好きではないのでってのもありますけどね。過去に少し痛いなって刺激を受けた時は、だいたい翌日には揉み返しになってしまいます。
マッサージを受けるときは、構えずリラックスできる程度の刺激で良いと思っています。