記憶力と筋肉の関係
2月4日のNHKスペシャルで脳の話をしていました。
ひらめき、記憶、認知症とその治療についてのお話でした。
ひらめく瞬間と何も考えていない時間の脳は、ほぼ同じ活動をしていることがわかりました。
デフォルト・モード・ネットワークと言うそうです。
一生懸命考えているとき、脳がフル活動しているときのほうがダメで、散歩中や風呂に入ってのんびりしているときにひらめきます。
iPS細胞を発見した山中先生も、もとになるアイデアを思い付いたのは風呂の中で研究とは全く関係ないことを考えていた時だったそうです。
記憶は海馬の中の歯状回で作り出します。
一つの記憶に一つの電気信号のルートを作って記録され、数年のうちに大脳皮質に移動して記憶として定着します。
歯状回の新しい細胞は、とても敏感に反応して記憶を作ってくれます。
記憶力アップするためには、歯状回の細胞を増やし続ける必要があります。
歯状回に新しい細胞を作らせる作用を担うものが、膵臓から出るインスリンと筋肉から出るカテプシンBです。
インスリンは神経細胞の成長に関係してる、と考えられています。
記憶が作られやすいということです。
脳内の話だけなのか、それとも全身の神経にも関係があるのかはわかりませんが、インスリンは末梢での糖の利用を促進するとの研究もあります。ちょっと本題から逸れてしまいました。
記憶と筋肉、こちらはなんだか結びつかないイメージですよね。
ところが山中先生は、生きるために食べ物を確保するという観点からするととても理にかなっている、と話していました。
獲物や果物を確保するために、筋肉と記憶は切り離せません。
ナルホドです。
体を動かすことで記憶力アップが期待できます。
やはり運動は必要なんですね。
マウスの細胞は生後間もなく作られなくなるそうですが、人は90歳まで作られ続けるそうです。
記憶力が悪くなるのを年齢のせいにはできなくなってしまいましたね・・・。
認知症の治療は、有効な治療薬はあるが脳まで届かないことが課題となっていました。
脳血液関門をいかにして潜り抜けるか、です。
毛細血管から脳内に入ることができる物質を、薬の成分に結合させて脳内に送り込む実験が始まっていて、その成果が上がっていることが放送されていました。
頭のいい人が考えることは本当にすごいですね。発想におどろきます。
難しいことは良く分かりませんが、とりあえず私たちにできる脳の活性化の方法は、
①ぼーっとすること
②運動をすること
です。
運動は定期的にしていますが、ぼーっとはなかなかできていません。
今後は、積極的にぼーっとしたいと思います♪