認知症の方の行動について③
続きです。
第6法則:こだわりの法則
ひとつのことにいつまでもこだわり続けます。
財布がなくなったなどのできごと、同じものを買って帰ってくる、決まった時間になると
なることもあります。対応する側が困ってしまい、イライラしてしまいますよね。
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対応のポイントとして次のことがあげられます。
① こだわりの原因をみつけて対応する (物を返せと言われたら返してあげる)
② 生活に支障がなければそのままにしておく(命にかかわらなければ放っておいてもかまわないと考える)
③ 第三者に登場してもらう(状況に応じてお医者さんや郵便局員さんから「大丈夫ですよ」と話してもらうと安心するそうです)
④ 関心を別に向ける(趣味や好きな食べ物に目を向けさせる)
⑤ 地域の協力理解を得る(認知症であることを地域の人に理解してもらうことが大切です)
⑥ 一手だけ先手を打つ(汚されて困る場所にはカバーをして、汚れたら簡単に交換できるようにしておく。持って行かれて困るものは隠しておく。など)
⑦ 本人の過去を知る(過去の出来事を思い出して不安になり、行動にあらわれることがあるそうです)
⑧ 長期間は続かないと割り切る(半年、一年で症状が変化するため長期間は続かない)
収集癖もこだわりのひとつで、時代背景が関係しているそうです。物がない時代を生きてきたため、捨ててあるものを「もったいない」と感じるそうです。また、ものがたくさんあると安心する、という心理も働くようです。
第7法則:作用・反作用の法則
認知症の方は相手の感情を感じとって、その感情を鏡のように映しだすそうです。
私たちが穏やかに接すると認知症の方も穏やかになってくれますし、反対にイライラしながら接するとそのイライラが伝わってしまいます。
演技だと思って優しく穏やかに接するように心がけると、認知症の方も優しく穏やかに反応してくれることが多いのだと思います。そのほうが介護側もいくらか楽になるのではないでしょか。
思っていたより長くなりましたが、まだ続きます。