NHKスペシャルで骨についてやっていました
このたびのNHKスペシャル、人体のシリーズは興味があります。
以前は「人の体を司っている司令塔は脳だ」と言われていました。
現在は「様々な器官(臓器)が独自にメッセージ物質を放出して、ほかの器官に働きかけている」ことがわかって、それらが紹介されています。
以前はわからなかったことが、最新の科学でいろいろわかってきているようです。
さて、骨の役割ですが、私が柔道整復師の専門学校で教わったのは、
① 支持:体を支える
② 運動:筋や関節により体を動かす
③ 保護:脳や内臓を守る
④ 造血:骨髄で血液を作る
⑤ 貯蔵:カルシウムを貯める
でした。
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このたびの番組では、骨にはこれらの役割のほかに、様々なメッセージ物質を放出して、
① 記憶力を上げる
② 免疫力を上げる
③ 筋力を上げる
④ 精力を上げる
といった作用がある、と紹介されていました。
簡単に言うと「若さ」を司っているそうです。驚きです。
骨が健康な状態を維持できないと、これらの作用が弱まるそうです。老化を促進してしまうこともあるそうです。
骨を健康な状態に保つためには、何をすればいいのでしょうか?
やはり骨に刺激(おそらく衝撃)を与えることが大切です。要するに運動をすることですね。
ランニングやジャンプができればそれらはとてもいい刺激になります。番組内でも実験が行われて効果が証明されていました。
歩くときは踵からしっかりと接地してほしいですね。ここでもヒールストライクです。
イスとテーブルを用意して立ったり座ったりを繰り返しても良いですし、つま先立ちをしてから踵をスッと落としてコツンという刺激を与えてあげても良いです。
立って座るだけの運動でも、足腰が痛い人には負担が大きいかもしれません。ヨガや水中ウォーキングも良いとのことでしたが、やはりしっかりとした刺激が必要でしょう。おそらく座ったまま床に踵をトントンと打ち付けても良いんじゃないかと思います。結構な回数や時間が必要でしょうけどね。
番組ではランニングとサイクリングの骨に対する作用を比較していました。
骨にはランニングのほうが良い刺激になるとの見解が示されていました。あくまで対象を「骨」とした場合です。サイクリングも心肺機能を高めたり、筋力アップにはとても良いです。
私はこれまで、骨粗しょう症の患者さんに「骨折さえしないように気を付けていれば、あとは気にしなくて良いんですよ」と話をしていました。反省しないといけません。
骨粗しょう症は、単純に骨折のリスクが高まるだけではなかったのですね。勉強になりました。
とりあえず運動を始めましょう、壊れない程度に・・・。