認知症の方の行動について④
認知症の記事の続きです。
第8法則:認知症症状の了解可能性に関する法則
認知症の症状は本人の立場、生活歴、性格、日常生活などを考慮すると理解できます。
行動や言動には必ず意味があるとのことです。
例えば徘徊や夜中に大声を出す、などの行動は、本人は今が何時で自分がどこにいるのかわからなくなっていることです。
私たちでも、ふと目が覚めた瞬間、自分がどこにいるのかわからなくなることありませんか?私はあります。
整形外科と接骨院で掛け持ちをして働いている時期に、昼寝からふと目が覚めたとき「今どっちの職場にいるんだっけ?」と考えてしまうことがよくありました。
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余談ですが、完全に寝ぼけたまま電話に出て、違う職場の名前を言ったこともあります。すぐに正気に戻ってあわてて訂正しましたが、院長が苦笑いしていました。
このように私たちはすぐに正気に戻り、場所や状況の確認や理解をすることができます。
しかし認知症の方はこれができません。当然パニックなるでしょう。
第9法則:衰弱の進行に関する法則
認知症の方は普通の人より老化のスピードが速いです。通常の2倍から3倍のスピードになります。つまりは認知症の方は普通の方より早く亡くなることが多いそうです。
ただし、すべての認知症の方にあてはまるわけではなく、症状進行の速さや介護の状況によります。
このようなこともを踏まえて、認知症の方もその介護者も一緒にいる時間を少しでも楽しく大切に過ごしていただきたいものです。
次回は「認知症の人の激しい言動を理解するための3原則」を紹介します。